読書の楽しみ方

先の見えない今こそ、できることを考える②【反脆弱性は自然の摂理と共にある】

2020-04-01

タレブ 反脆弱性 フリーランス

こんにちは、理系博士で主婦のリカです。

 

コロナウイルスの影響で世界は一歩先も見えない状況。

そんなときに判断を助ける本を紹介しています。

 

ナシーム・ニコラス・タレブ著

「反脆弱性」

ー不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

 

前回の記事に引き続き、章ごとの内容を紹介しつつ、日常に関連付けて考察します。

先の見えない今こそ、できることを考える①【タレブの本:反脆弱性】

 

以下、本の紹介を引用します。

全世界騒然の大ベストセラー!

『ブラック・スワン』のタレブ最高傑作!!経済、金融から、人生、そして愛まで――。

この不確実な世界で私たちがいかに生きるべきか、

すべてに使える思考のものさし

「脆弱/頑健/反脆弱」をもとに解き明かす。

 

◆「万に一つ」が、明日来るーー。

世界最高の「知の巨人」が放つ最強の啓蒙書、ついに上陸

リーマン・ショック、アラブの春、

地震と津波、そして原発事故……。

昨日までは「ありえない」「絶対ない」と言われた事象が

今日、現実のものとなる不確実な世界。

ではどうすれば、ビジネスから、政治、医療、生活全般まで、

ランダムで、予測不能で、不透明で、物事を完璧に理解できない状況でも、

不確実性を味方につけ、したたかに生き延びていくことができるのだろう。

サブプライムローンに端を発する金融危機を喝破し、

ベストセラー『ブラック・スワン』で全世界に衝撃を与えてから10年。

世界最高の哲人タレブがついに見つけた「答え」、

それこそが、「反脆弱性(はんぜいじゃくせい)」だ。

「三つ組(トライアド)」で構成されるこの新しい「知」の本質を理解したとき、

あなたは不確実な環境にあっても、予測に頼らずに意思決定することができるだろう。

 

◆世界中で絶賛の嵐!

「私の世界観を変えてくれた」

――ダニエル・カーネマン(ノーベル経済学賞受賞者)

 

「反脆弱性は不確実性に満ちた世界で成功するための秘訣であり、ランダムな変化を恒久的な利益へと変えるシステムだ。非常に面白い。タレブ氏を好きな人も嫌いな人も、ぜひ読んでみるべきだ」

――『エコノミスト』誌

 

「タレブは精密なウソ発見器を備えた非常に愉快な作家だ。反脆弱性は経済や政治の確実な原理であるだけではない。

豊かな生活を送る鍵でもある」

――『フォーチュン』誌

 

「これは、新たな現代思想だ」

――『タイムズ』紙

 

本書は、タレブがこれまでに書いてきた本の集大成とも言えます。

ブラック・スワンなどは、本書のおまけと思ってほしい、とも述べているほどです。

 

ただしかし、なかなか難しい本でもあります。

なので、一緒に、身近な体験など置き換えて、読み進めていきたいと思います。

 

それでは、第2部についてです。

 

第2部で言われていることは、4つほどありますが、ここでは2つに絞ってお伝えします。

 

「人も組織も自然界の一部であることを忘れたとき、脆弱となり、崩壊する」

「頑健(がんけん=ロバストネス)さを求める行動は、同時に脆弱性を促進する」

 

一つずつ、見ていきましょう。

 

人も組織も自然界の一部であることを忘れたとき、脆弱となり崩壊する

タレブ 自然の一部

 

ヒトもまた、地球上の一つの生き物にすぎません。

時にその事実を完全に無視してしまいます。

判断に迷ったときは、ヒトやそれからなる組織も「自然の摂理に従うべき」ということを思い出しましょう。

詳しく説明していきます。

 

過去と未来は異なる世界

私が以前勤めていた会社は創業30年でした。

過去30年、順調に毎年増収益してました。

 

しかし、規模が急激に拡大したここ5年ぐらい、成長が鈍化し、組織としての綻びが出てはじめ、とうとう減益。

外部の市場の根本的な需要が減るなか、すべての事業部や店舗、社員を守ろうとしました。

 

本書に習うと、各事業部は会社の存続のためには「脆弱」であるべきです。

必要でなくなれば切り捨てて、別の形態にすることは避けられない道なのです。

それは、悲しいとか寂しいとか、非道と言うことではなく、自然の摂理なのだと本書から理解できます。

 

 

また、非常に興味深い実験が本の中で紹介されています。

2298ページ(Kindle fireHD7/5393)のボールの実験です。

ある博士課程の学生が、まずテーブルの上にボールを置き、表面に一定の振動を加えた。

すると、ボールは無秩序に飛び跳ねた。

安定した衝撃を加えたのに、ボールは不規則でぐちゃぐちゃな跳ね方をしたわけだ。

次に、彼がスイッチを入れると、まるで魔法のように、秩序的で滑らかな跳ね方に変わった。

なぜ魔法かというと、彼がカオスを取り除いたわけではなかったからだ。

完全にランダムな弱い衝撃を加えたことで、カオスから秩序へと、状態の変化が起きたのだ。

 

つまり、一定の刺激ではなくランダムな刺激を与えるほうが、ボールの運動のように物事は安定する(=反脆弱になる)ということです。

 

毎年毎年、規則的に同じことを繰り返し行うと組織は脆くなります。

人も組織も、ボールの振る舞いと同じ物理法則に則っているのだと理解しておくと、判断を誤る確率が一気に下がると思います。

 

 

つまり、会社のために事業部を畳んだり新しく展開する事自体が非道なのではなく、それは自然の摂理に従う行動似すぎないのです。

 

結局はそのやり方なのだと思います。

 

切り捨てをいかに非道にならずに行うことができるかというのが、経営者の手腕と言っても過言ではありません。

 

それまで会社組織に貢献してきた人々を重んじ、変わった先での期待をきちんと伝えること。

 

それを丁寧に行うことで、組織を守り、結果として従業員を守ることに繋がります。

 

組織拡大における注意点:中央集権制と連邦制

組織が大きくなるとまた別の問題も生じます。

「中央集権と連邦制」どちらが正解?という問題です。

 

会社を構成する事業部などの組織が、ある程度の失敗を許容された状態で独自に判断・運営することが大切であると本書は述べます。

 

つまり、連邦制の組織のほうが反脆弱性は高いです。

 

どこまでの規模を中央集権的に統治し、どこからが連邦的に統治するべきなのかと言うのは難しい判断だと思います。

 

私が本書を読んで思ったことは、できるだけ早く連邦的運営が可能になる組織運営が長期的にみて反脆弱性を手に入れるのだろうと思いました。

 

例えば、社長の想いを役員え、役員から事業部長、事業部長から担当部長、担当部長からエリアマネージャー、エリアマネージャーから各店舗責任者、責任者からスタッフ、アルバイト…

このような状態は一刻も早くさけるべきですね。

 

 

ブレイク:用語紹介 成果をだせる組織に必要不可欠?!「心理的安全性」

事業部単位やエリア単位の責任者が失敗を恐れずどんどん挑戦していくには、「心理的安全性」も必要になってきます。

 

「心理的安全性」とは、Googleが独自で行った調査で、会社組織に求める最も重要な要素として結論付けています。

 

このことについては本書の内容とは少しずれますので、また別の記事で書きます。

 

参考になる書籍を紹介しておきます。

 

元Google社員のピョートルさんが書かれた本です。

ピョートルさんの本はとても読みやすく、いつもあっという間に読んでしまいます。

 

こちらは、Kindle Unlimitedに登録されている本なので、会員は無料で読めます。

 

ちなみに、Kindle Unlimitedは月額980円ですが、2020年4月7日まで3ヶ月199円で登録できます

このタイミングで登録するのがオススメです。

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頑健(がんけん)さを求める行動は、同時に脆弱性も促進する

頑健さ タレブ 反脆弱性

 

ここまで、組織の脆弱性について説明してきましたが、ここからは個人についてです。

脆弱さの反対語として、筆者は反脆弱という造語を使っています。

「頑健」というのは、「脆弱」の反対語として認識されがちですが、ここでいう「脆弱」の反対は「反脆弱」であり、「頑健」ではありません。

 

頑健と反脆弱の違いは何?:サラリーマンとフリーランスの違い

一つの違いとして、小さな間違いを許容するかどうか。

頑健であろうとすると、ミスは許されません。

しかし、反脆弱は小さなミスを好むのです。

 

たとえば、生物の体内では、変換ミスが起こる事を良しとしています。

むしろ、そのようなミスがなければ生態系が保たれません。

なぜなら、突然変異が起こらず種の進化が起こらないためです。

 

このようにランダム性を持っているものは反脆弱性も兼ね備えています。

 

その観点から、会社員とタクシー運転手について、本書では比べられています。

日本社会でもよく議論になるサラリーマンとフリーランス、としらが安定?などの議論に一つの答えを与えてます。

 

結論としては、ランダム性の高いフリーランス本書ではタクシー運転手の方が反脆さを兼ね備えており、脆くないという結論になっています。

会社員つまりサラリーマンは、会社から毎月一定の給料が支払われます。

言い換えると、それがある日ゼロになるという脆さを常に抱えています。

そして、会社で一度ミスをしてしまうと、そのミスは記録として残っていきます。

 

 

一方、フリーランス(本書ではタクシー運転手)の場合、仮に1週間ぐらい思ったような収入が得られない場合、

場所を移動したり、やり方を変えることで新たに収入を得る方法を模索します。

それにより来月の収入がゼロという状態を自らさけることができます。

また、何かミスを犯した場合にもそのミスは次の自分の行動に行かされ、適応的なアプローチがどんどん取れるようになっていきます。

 

本書では、このほかにも会社員とタクシー運転手が環境としてどのように異なっており、「過剰補償」の効果から、タクシー運転手のほうが反脆弱性を備えていることが主張されています。

 

日本だと「安定を捨てて、フリーランスとして独立します!」のような言い回しをよく耳にします。

しかし、これからの先の見えない世界では、反脆弱性(=本当の意味での安定)は、会社勤めのみのサラリーマンでは難しいのです。

 

ランダム性を許容し、状況に合わせて失敗を繰り返しながら適応的アプローチが取れるようになることこそ、これからの安定(=反脆弱性)なのだと理解できます。

 

フリーランスのワタシが実感する本書の正当性

私は実際にフリーランスとしてお仕事をしています。

なりたての頃は、フリーランスって自由だけど不安定…本当に大丈夫かな、ととても不安になりました。

 

 

しかし、日々失敗をしながらの行動改善を繰り返していくうちに、これだけ成長できる環境に身をおいて本当によかったと感感じています。

 

確かに、最初は勇気のいることですし、2ヶ月は、月に1〜2万しか稼いでいません。

 

でも、過去の脆弱な自分から、多少は反脆弱さを身につけられたと実感でき、

これからの世の中を生きるにはとても良い選択だったと思います。

 

 

これまでの日本社会では、高度経済成長期から数十年、会社勤めが最も安定した環境とされてきました。

 

しかし、「過去がそうであったから、これからもそうなる」という考えは人間によくある錯覚なのです。

 

これから、不確実な世の中がやってくることだけが唯一確実なことです。

 

情報のやり取りが地球の反対側でも常に行われ、国家を超えたデジタル通貨が扱われています。

 

5Gや6G、量子コンピューターの開発によりこれらの動きが加速することは間違いないでしょう。

 

そんな未来では、「頑健さ」は「脆さ」となってしまいます。

 

「反脆さ」という不確実な世の中をいき抜く考え方、本書を通して一緒に学んでいきましょう。

 

タレブの「反脆弱性」第二部までは以上となります。

 

みなさんもぜひ、実際の本を読んでみて下さい。

 

コロナウイルスを始めとした不確実な要素に上手に対応してゆきましょう。

 

↓2020年4月1日現在、1700円くらいのセールとなってるのでお得です。

 

本書を知らずしてこれからの世の中を生きていくのは至難の業だと思います。

一読をオススメします。

 

 

 

関連するベストセラーやおすすめ情報の紹介

ファクトフルネス ー10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

 

ヒトが過去の傾向を未来にも無意識に当てはめてしまう錯覚について詳しく書いてあります。

 

こちらも、ヒトがいかに勝手な思い込みに騙されているかを知ることができる本です。

 

読み終わるととても明るい気持ちになれます。

 

ちなみに、「Amazonオーディブル」にも対応しており、今ならまるごと一冊、無料で入手できます

 

この機会に、ぜひ登録してみて下さい。

本当に、世界を見る目が変わりますよ。

 

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皆さんの生活に、少しでもお役に立てば嬉しいです。

それでは、また。

 

ナシーム・ニコラ・スタレブ著

反脆弱性 上


反脆弱性 下

 

それでは、また。

 

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